◆バッテリー◆　山田/三上→坂野/遠藤→上杉/遠藤→山田/三上→坂野/遠藤→松島/遠藤

最後の試合はキセキの連続だった。まずは、総勢17人が参加表明するという前代未聞の人数大入り。首脳陣は9人ずつの補欠制を考えるも、最終戦ということで全員打ちを敢行した。そんななか、特に気合を入れていたのが花房だ。なぜなら、あと残り1本で球団史上2人目となる通算200安打がかかっているからだ。この試合で達成できなければ越年。来季に持ち越しての達成は本人が許さない。球団も配慮しての先頭バッターで先発した。そして2打席目、見事に達成した。もうひとつこの日のキセキは、引退して再度テスト生として参加中の槇野選手が人生初となるヒットを放ったことだ。6回に回ってきた第三打席でランナーを置いてのセンター前。そして、打点のおまけ付きで笑顔を取り戻した。試合は投手の継投に次ぐ継投だが、なんともう少しでノーヒットノーラン達成の被安打1。打者も好調で、3時間11回までの試合で多い選手で5打席も回るなどプチまつりの連続だった。大きな出来事に阻まれ中断した時期もあった2020年季だったが、例年に近い試合数をこなしての終了となった。