HOME > れいばんサンのひとりごと > 2017年11月12日号
れいばんサンのひとりごと
■ あちらとこちらの大将サン、自然は見ていますよ
今朝ほどまでの土砂降りが嘘のように、午後になり雲一つ無い冬空が姿を見せた。

西高東低の気圧配置というやつが、関東では冬に青空を全開に輝かせる。

山を越えた日本海側は、むしろ曇天の日が続く。あるいは大雪に見舞われることもある。

近年、気候変動による異常気象や自然災害を指摘されることが多い。

確かに、夏とはいえ異常な程の大雨が突然市街地を襲ったり

あるいは、秋ともとれない季節に台風が列島を直撃する、などといった現状はもはや稀では無くなってきた。

むしろ、今まで「季節外れの」とメディアが伝えてきた気象状況は、もはや「外れ」では無くなったのかもしれない。

それこそ「季節外れの台風」は、昨年も世間を騒がせ迷惑も置いていったに記憶している。

自然現象の変化を、人間のエゴと捉えて祈りを捧げるのは古来からの風習でもあるが

もはや、科学的根拠も考慮した上で対策を講じなければ、ゆくゆくの生活環境に影響が及ぶ恐れもある。

本来収穫されるべき時期に野菜が穫れず、世界を回遊して決められた季節に日本に立ち寄る魚も獲れないと聞く。

時代と共に変化する「流れ」に適応するのは人間の性でもあるが、近年の変化は目まぐるし過ぎるのかもしれない。

ひょっとすると気象状況の急激な変化は、その目まぐるしい「流れ」に対するアンチテーゼなのかもしれない。

人々に、慌てても仕方がない、というメッセージを伝えるための。

今季は雨天による中止も多かった。10月に至っては1度も試合をすることができなかった。

だがそれでも、全く野球ができなかったわけではない。例年との違いは多少あれど、野球そのものはできたのだ。

人間によるつまらない「変化」は本当に避けてもらいたいものだ。そして来年も、グラウンドで会いましょう。